旧正月 に 飛行機雲

本日旧正月。さぞ盛り上がってるだろうと思い、横浜中華街に獅子舞でも見に行こうかと考えていたけれど、寝坊して行けず。



昼、蛇崩れ緑道を歩いて駅に向かっていると、前でおばあちゃんが ふらりふらふら と歩いている。酔っぱらっているのか、それとも体調がおかしいのかがわからないような体の揺れ方だったので、気にして見ていた。するとそれまで前かがみの姿勢だったのに、急に背筋が伸び、そのまま後ろに倒れてしまうんじゃないかと心配する程にのけぞって動かなくなった。駆け寄り、「大丈夫ですか」と声をかけると、そのおばあちゃんはのけぞったまま、「立派な飛行機雲だね」と言った。見上げると、雲一つない一面の青空に長くきれいな飛行機雲だけがのびていた。「あー、ほんまですねー」と、一緒になって空を見上げてると、おばあちゃんは、「空に道なんて無いから適当にフラフラしてるのかと思ったら、ちゃんとまっすぐ行ってんだね。偉いね」と言った。僕がその言葉に、「ハッ!」っとしていると、おばあちゃんは言葉を続けた。「気持ちいいね。鳩山ナントカがどうだとか悪口ばっかり言ってないで、みんなたまには空見上げりゃいいのにね」。


やっぱり「日本酒一合と焼酎をお茶で割ったの三杯」を飲んで酔っぱらっていたそのおばあちゃんの言葉はとても印象的で、魅力的だった。