根野菜のドリア


恵比寿のカメラ屋で現像に出していたフィルムを受け取り、店を出ると声をかけられた。
声の主はある編集の人で、僕はその人のことを全局面において信用している。
第一に、写真のことが大好きな人はやっぱり信用できる。写真編集という立場にいながら、写真に興味が無い人も沢山いるのだから。


そのまま御飯に誘っていただき、色んな話しを聞かせていただいた。


先日のヨコハマフォトフェスティバルのポートフォリオレビューの話になった。
僕がファイルを見せてもらい、とても好きだと思った写真家2人を、その人も褒めていて、なんだかとても嬉しくなった。
その人はことあるごとに、「かっこつけたらだめだよ」と言う。
そういえばその写真家2人の写真は、自己をさらけ出し、素っ裸で、とてもかっこいいということからは程遠いような写真だった。


スマートにピシッと撮った写真より、泥臭く、這いつくばってでもシャッターを押しているような、そんな不器用な写真に僕は魅かれる。
そんな不器用な生き方をする写真家に僕は魅かれる。





根野菜のドリアを食べてる間中ずっと、帽子をとろうか迷っていた。
とるのが礼儀とわかりつつ、とればモヒカン頭。



うーーーん。