長生


僕は大便をする時、必ず何かしらの本や雑誌と共に便所に入る。「アカン、出る!」と急を要す時でも部屋中を見渡し、何かしら手にしてからでないと便所に入らない。
僕のアパートは今時珍しく和式だし、僕は快便の方なので、結局のところ、手に取った本が小説なんかだと1ページも読まずに終えてしまうのだけど、この癖は治らない。
この癖はきっと僕だけではないだろうと思う。


不謹慎ながら、糞を垂れながら一編の詩に感動してしまった。






               楽  ふ  ど
               に  と  う
               と  手  し           長
               ゞ  を  て
               く  上  も           生
      武        よ  げ  と
      者        う  て  ゞ
      小        に  見  か
      路        な  た  な
      実        っ  ら  か
      篤        た     っ
                。    た 
                     枝
                     に