写真屋


ワタリウム美術館で開催されている『流しの写真屋 渡辺克己 1965−2005 写真展』をみに行った。感嘆。40年間同じことを続けるということはどれ程の困難が伴い、どれ程の意思が必要なんだろうか。カメラを質に入れ、仕事がある時だけ引き出して撮っていた時期もあったらしい。「続けていれば続いてく」という当たり前のことを僕はすぐに忘れてしまう。
家に帰って7、8年前に買った渡辺克己さんの写真集『新宿1965−97』を引っ張り出してみた。優れた写真家は同時に優れた文章家であることが多いと言われるが、渡辺克己さんの言葉にもひきつけられるものがある。