写真は写真


写真家の塩田正幸さんのインタビューを読むと、塩田さんの写真はよく音楽に例えられるらしい。昔はフリージャズっぽいと言われ、現在はノイズっぽいと言われると言っていた。
写真を始めた頃、僕の写真は「お前の写真は文学のようだ」と言われたことがある。一度だけではなく、二度三度そういう意見があったで不思議に思っていた時期がある。
「まるで文学のようでなかなかいいじゃないか」という肯定的なニュアンスで言われたこともあれば、「まるで文学のようでそんなのは写真じゃない」という否定的なニュアンスでも言われたこともある。何度見返しても自分ではよくわからなかった。その頃は35ミリ、モノクロで撮ることしか頭になかったので、きっとその影響も多分にあると思うのだけど。