エロと哲学

 
 
先日のこと。
 
夜、ある方と約束するも、直前に「無理になった」との連絡。
人生巧者の話を楽しみにしていたので、残念。
 
予定が崩れ、暗室で独り物思いに耽るも、そのまま うつらうつら と舟を漕ぐ。
「カチリ」という物音に目を開けると、暗室のメンバーがコンビニ袋を提げて入ってきた。
 
カップラーメンに湯を注ぎつつ、コンビニ袋から本を二冊取り出し、畳の上に置いた。
 
一冊はエロ本。
もう一冊は哲学本。
 
友人はラーメンをすすりながら、
「これ(エロ本)290円やで! しかもDVD 付きやで! 日本はどうなってるねん!」と一人興奮状態。
「エロ本と哲学本を同時に買おうと思ったお前の脳ミソの方がどうなってるねん」と心中でつっこむ。
 
「これ(エロ本)と哲学とカップラーメン、全部買っても千円でお釣くるねんで! いやぁ、すごい世の中になったもんやー! しかもDVD 付きやで!」と興奮さめやらぬ友人。
 
「その二冊、食い合わせ悪いがな」と思いつつ、本に目をやると、二冊の表紙がリンクしていて驚いた。
 
考える人は何を思う。