猥褻か芸術か


朝、仕事が終わって着替えてるとラジオからモーリー・ロバートソンの声が聞こえて来たので、もう5時かと思っていたら、話題はロバート・メイプルソープの写真集『MAPPLETHORPE』について触れていた。「わいせつか芸術か」で問題になり裁判にまで発展したあの例の写真集。2003年の第2審では「わいせつ」とされた裁判の逆転勝訴が確定したというニュースだった。つまりは「芸術」と認められたことになる。
僕が持っているヨーガン・テラーやティルマンズの写真集に写っている男性器には針でガリガリ削られて修正が施されているが、今後はそういう修正なしで販売されるようになるんだろうか。
この判決によって今後日本の写真家の表現手段も変わってくるのか、広がっていくのかというとそうでもない様な気がする。相変わらず僕が出す500円DPEでは男性器が写っている写真は「公序良俗に反する写真」とされてプリントはしてくれないし。まあ写真自体が「男性器写真」という様な崇高なものではなく、ただの「ちんぽ写真」なのだから当たり前か。