リアリズム


千駄ヶ谷の佐藤美術館に 諏訪敦さんの『複眼リアリスト』と題された絵画展をみに行った。以前、先輩に勧められて銀座の画廊に諏訪敦さんの絵画展をみに行った時は、四畳半ほどのギャラリースペースに一点、舞踏の大野一雄さんの寝姿を描いた絵画が宙に吊られていた。その8×10写真かのごとく精密描写は衝撃だった。精密描写という技術だけでなく、魂みたいなものを感じる凄さがあった。
今回はその作品も含め多くの作品が展示されていた。病床の父親を描いた絵に特に目を奪われた。やはり8×10写真かのごとく精密描写なのだが、これはもう記録ではなく記憶なんだろうと感じた。
昔にアンドリュー・ワイエスの絵を画集でみせられ、絵画だと言われた時は完全に騙されてると思っていた。写真にしか見えなかった。